2018-10-27

DiEGO表参道 松藤孝一個展 ー世界の終わりの始まりー

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松藤孝一 個展 -世界の終わりの始まりー

11月10日(土)- 12月15日(土)
水/木 13:00-18:00
金/土 13:00-20:00
日/月/火 休廊 祝日開廊
※11月17日(土)は休廊致します

光が強ければ、影もまた濃い。
強い光の中にいると、影の存在をしばしば忘れてしまう。高度経済成長からバブルへと向かった60~80年代は、人々が夢見た「科学がもたらす明るい未来」を享受しながらも、それが落とす影がじわじわと存在感を増した時代ではなかっただろうか。「宇宙戦艦ヤマト」や「モスラ」、「鉄腕アトム」などの世界観を参照しながら、松藤は「世界の終わりの始まり」のイメージを提示する。新陳代謝を繰り返しながら拡大、増殖を続ける都市は、それ自体が生命体のメタファーである。危険な光を内包するウランガラスの都市は、禍々しくも美しく、見る者を魅了する。生と死、破壊と再生、繰り返される終わりと始まりの物語と、我々が手にしたものの対価という濃い影を背後にまとって。

米田晴子(石川県能登島ガラス美術館 学芸員)

ブラックライト(紫外線)を当てると緑の光を放つウランガラス。
平成が終わろうとする頃、その美しくも妖しい「未来都市」が
表参道のDiEGOに出現します。ぜひご高覧下さい。

松藤孝一
1973年長崎で生まれ、高校まで佐賀で育つ。
1995年愛知教育大学卒業後、財団法人ポーラ美術振興財団の在外研修助成により渡米。
2001年イリノイ州立大学美術学部修士課程を修了。
2011年からウランガラスを用いた作品を発表。
デンマークにあるエベルトフト・ガラス美術館よりホルメガード賞を受賞するなど国内外で作品を発表。
現在、富山を拠点に活動。

http://www.koichimatsufuji.com/